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30歳からの日記
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福井雄三さんの著作を読みました。

歴史小説の第一人者である
司馬遼太郎さんの代表的な作品で、
同氏の著作の中でも
人気の高い『坂の上の雲』。

その歴史的解釈には誤りがある!!

ということを端緒に、
いわゆる“司馬史観”について
福井氏が反論や批判を展開しています。


主に第1章、第2章で展開される
旅順攻防戦についての
『坂の上の雲』における記述に
ついての反論については、
読み応えがありました。

また、司馬遼太郎さんの小説を
愛読書と掲げる政治家を始めとする
著名人の歴史観への批判は、
自分も同様に思うところです。

的を射ていると思う。

ただ、福井氏が繰り返し指摘するほどに
司馬氏は『坂の上の雲』において、
乃木大将を批判的に描いているとは
自分は思いません。

むしろ、司馬氏の文章には、
乃木大将に対する積極的な
思い入れを感じます。


と、もとい。

興味深かったのは、
第1章と第2章くらいまででした。

第3章は無理くりに、
こじつけてる感が濃く…

第4章はについては、司馬氏もしくは
“司馬史観”への反論というより、
半藤氏の歴史解釈への反論というか、
非難(…憎し!?)という感じです。

第5章については、いっきに
論旨が思想信条的な内容となり、
福井氏の思い入れが述べられています。

その論旨の是非については、深く触れない
(…とりあえず、肯定的ではないですけど)
としても、第4章まで“反・司馬史観”の
拠り所としていた歴史資料にもとづく、
論理展開が放棄されているように
思われ、残念でした。

それに、「自虐的歴史観」を
批判する人の多くが、
なぜか現代の日本のあり様を
“自虐的に”捉えようとするのは、
どうしてなんでしょうか。


長くなったので、まとめると…

読むべきは前半の1~2章ほどで
十分かと思いました。

中盤から後半については、
“なんだかなぁー…=3”
という内容でした。



では。


福井雄三[2007]『「坂の上の雲」に隠された歴史の真実』主婦の友社。

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