『岩崎弥太郎と三菱四代』

大河ドラマ・福山龍馬の影響等で、
ちょっとした幕末ブームだった今年の前半。

「幕末の登場人物の中で一番、好きなのは？」

と聞かれれば（…そんな会話少ないけど。）


「岩崎弥太郎！！…と高杉晋作。」

と答えます。

岩崎弥太郎。現在も日本有数の企業グループを
形成する三菱財閥の創始者とされる人。

大河ドラマ等でも紹介さているから、
一定の知名度はあるけど…

“ん(･＿･？”って顔されるので、
「…高杉晋作」って後付けします。

破天荒なキャラクターに憧れがるみたいです★



さて、自分の話はおいといて。

この新書は、岩崎弥太郎に始まり、その後、
三菱財閥（あるいはグループ）を率い、
現在へと続く三菱の基礎を築いた
三菱の初代から四代目までの足跡を紹介します。

それぞれ時代に適合した個性的なリーダー達ですが、
やはり弥太郎が図抜けて“超っ”個性的です(笑)。

新書の記述も、初代・弥太郎で半分くらいを占めてます。
そして、二代目・弥之助が全体の3割程度…。

その残りを三代目・久弥と四代目・弥太の二人が
分けあうような構成になってます。


弥太郎だけにして、もっと内容を膨らませても
よかったのでは…(苦笑)、とも思ってしまいますが。

四代目まで描くことで、三菱財閥の黎明期からの
成り立ちについて、知ることができるのかなと思います。


文章的に柔らかいので、電車のなかでも
読めるビジネス書の類だと思います。


では。

河合敦[2010]『岩崎弥太郎と三菱四代』幻冬舎、幻冬舎新書。